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私の作品制作に対してのコンセプトである 科学とアートの関わりについて (2016)





私が幼少の頃から抱いている思いとして、科学とアートは繋がっているという思いがあります。
人間は必要な情報を実験から得られたデータとして記号化し、科学として記録・研究してきました。
それ自身の発展を進めていくために必要なことです。
しかし、科学実験から得られる情報は本来それだけではない筈です。



私は実験が行われる場から多くのインスピレーションを受け取ります。
物質が化学変化を起こして姿を変える様子や、それらの化学変化を起こす場、 装置や器具などは多くの独特のイメージを持っています。
理科の実験が行われるときの独特の空気感は何か神妙な儀式のようにも私には感じられます。
また、芸術と科学は根幹のところで非常に似た性質を持っていると感じています。
科学者が理論や実験を通して考えているプロセスは、 美術家が作品を作っていくために思考しドローイングすることととても似ていると思います。
私はそれらの興味や類似点への探究心からアートとサイエンスを結びつけるような試みを研究しています。