諏訪葵

 

 


諏訪 葵

東京藝術大学 大学院 美術研究科 在学中

1991 東京に生まれる
2014 武蔵野美術大学 油絵学科油絵専攻 中退
2018 東京藝術大学 美術学部絵画科油画専攻 卒業
2021 東京藝術大学大学院 美術研究科修士課程 修了
2019 ロンドン芸術大学 Central Saint Martins
MA Art and Science 交換留学
2021 東京藝術大学大学院 美術研究科博士課程 入学

賞歴/助成・奨学金
2015 コニカミノルタソーシャルデザインアワード アート部門入選
2016 石橋財団国際交流油画奨学生 短期派遣
2017 「2074、夢の世界」アワード 入選
2017 第12回 藝大アートプラザ大賞 入選
2018 O氏記念賞 受賞
2018 JIDF学生文化デザイン賞 2018 入賞
2019 NONIO ART WAVE AWARD 2019 準グランプリ受賞
2019 官民民協働海外留学支援制度トビタテ!留学JAPAN 多様性人材コース第10期
2019 東京藝術大学「I LOVE YOU」プロジェクト 企画採択
2020 ゲンビどこでも企画×ゲンビ「広島ブランド」デザイン スペシャル公募2020 入選
2020 オンライングローバルアートイベント「Be-coming Tree」 企画採択
2021 ギオン芸術スポーツ振興奨学金 2020年度奨学生
2021 群馬青年ビエンナーレ2021 入選
2021 2020年度 京成電鉄藝術賞
2021 東京藝大アートフェス2021 優秀賞
2021 上野芸友賞
2021 公益財団法人戸部眞紀財団 2021年度奨学生



個展・個人企画
2020 「映り」としての圧縮/オンライン公開・群馬県桐生市
2021 個展「Entropic Circulation/揺れのある循環」北千住BUoY

グループ展
2011 「言の葉展」/The Art Complex Center of Tokyo
2011 「源展」/吉祥寺ギャラリー悠
2011 「源展Ⅱ」/武蔵野美術大学 芸術祭展示
2011 「ARTIST IN DANCHI」/りえんと多摩平
2012 「僕らは生かされている」/武蔵野美術大学 芸術祭展示
2012 「進級制作展」/武蔵野美術大学
2013 Recover & Rebuild Japanese art & Design 第1回東日本大震災チャリティ展「 Monster展」/渋谷ヒカリエ8
2013 「分解の座標」/武蔵野美術大学 芸術祭展示
2014 油画一年生展「ユガイチクエスト」/東京藝術大学 芸術祭展示 上野校地
2014 「取手アートパス2014」/東京藝術大学 取手校地
2015 コニカミノルタソーシャルデザインアワード 入選作品展示/新宿 コニカミノルタプラザ
2015 油画二年生展「~遊~」/東京藝術大学 芸術祭展示 上野校地
2016 「進級制作展」/東京藝術大学 上野校地
2017 「無二無二」/アーツ千代田3331
2017 「2074、夢の世界」展/東京藝術大学 大学美術館B2F
2017 油画四年生展/東京藝術大学 芸術祭展示 上野校地
2017 「石橋財団・東京藝大油画-海外派遣奨学生展」/東京藝術大学 陳列館
2018 油画四年生学内展「BE MY BABY」/東京藝術大学 上野校地
2018 第66回卒業修了作品展/東京藝術大学 上野校地 ・ 東京都美術館
2018 「near Phenomena」/中央本線画廊
2018 「変化して移り変わり、しばらくも同じ状態に留まらないこと」/東京藝術大学 上野校地 Yuga Gallery
2018 第五研究室によるグループショウ「0」/東京藝術大学 上野校地
2018 「Life is Art」/長野県東御市 稚蚕飼育所地下コンクリートスペース
2018 「対話する」/東京藝術大学 上野校地 学生会館2F
2019 「流れる瞬間、うつろう場所 Place out of Time」
瀬戸内国際芸術祭2019 秋期
東京藝術大学×シカゴ美術館付属美術大学
グローバルアート共同プロジェクト
2019 「Emergent」 CSM MA Art & Science Open Studio/Elthorne Studios, London, UK
2020 「i promise you...」 CSM MA Interim Show/Apiary Studios, London, UK

ワークショップ・イベント
2011 第三回東京国際科学フェスティバル/グラフィック作品展示にて参加/有明 パナソニックセンター東京
2012 第四回東京国際科学フェスティバル/ワークショップ企画にて参加
2012 ワークショップイベント「コズミック・ワークショップ」企画・運営/千住芸術村
2013 ワークショップイベント「手のひらに宇宙を乗せてみよう!」企画・運営/さわやかちば県民プラザ
2013 平成25年度 文部科学省 グローバル人材育成推進事業 東日本第2ブロックイベント
「世界を変えるアイディア」 英語・映像・アクションペインティングによるプレゼンテーション発表
武蔵野美術大学代表チームとして出場/お茶の水女子大学
2013 ワークショップイベント「みんなのせかいをかこう!」企画・運営・発表/ふじようちえん
2015 ワークショップイベント「おどれアンドロメダ」企画・運営/千住芸術村
2015 ワークショップイベント「ふむとポンポンお父さん」企画・運営/千住芸術村
2020 「3D Chemical Drawing Workshop」/Oxford University Art Club
2021 「バナナナイト」/エースホテル京都

滞在制作
2011 「ARTIST IN DANCHI」/団地を改築したシェアハウスにて滞在制作/りえんと多摩平
2016 Gullkistan/滞在制作/Laugarbatn(アイスランド)
2019 Cerdeira/Lousã, Portugal ポルトガル、ロウザン
2020 Järvilinna Art Center/Jyväskylä, Finland ユヴァスキュラ、フィンランド
2020 山治織物工場/群馬県桐生市


改めて、原体験について(2022)

小学校の時、理科の先生が化学反応で液体の色が変わる化学実験を見せてくれた。目の前で色が変化する瞬間、何とも語り得ない強い実感がそこにあった。そんなことが起こり得るのであれば、「それ」こそ私が追いたいものだと、少し捕まえたと思った。自然現象の知覚によって湧き上がる自分の感覚との鮮烈な出逢いだった。その時の化学反応は、言葉で言うなら「酸化還元反応」として説明することができるが、私が感じた「それ」はそれでは説明はつかなかったので、私秘的な領域の内にある感覚として大事に持っておくことにした。そのような感覚の置き場が「絵」だったり「写真」だったりしたので、「描くこと」に対する考えや感覚も、私秘性と隣り合わせに在る。私の作品はその原体験を辿るための装置であったり、そのような感覚による世界に対する反射的な何かであったり、そこから突然自立して生まれる何かの出現であったりする。私にとっての「科学」は、非言語的実感を伴って確かに在り、それを伝え得る状態にした/なった何かが、結果として私にとっての「美術」になっているのではないかと、今では改めて考えている。

 

 

『「見る」ことで出逢う(2020-2021)』について(2022)

私たちは「見る」とき、何を見ているのだろうか。情報だろうか、現象だろうか、それとも、自分の感覚の現れなのだろうか。 これは切実な問いかけである。私たちは日々数多の情報に遭遇するが、果たして本当に「見ている」と言えるだろうか。 多くの人々が情報を発信し、それらが見せられ続ける中で、本当に自分で「見る」ことができているだろうか。このような思いから、「自分で見る」ために、「見る」こと無くしては実現しない状況と出逢うために、視覚的な現象を主観的に捉えながらインスタレーション作品や映像作品を展開した。 私たちは数多の現象の過ぎ去る中にいる。 これは、自然現象と私たちの知覚によって生成と消滅を続ける、或るドローイングの目撃なのかもしれない。








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